ブログ

ローズマリーとは?名前の由来・特徴・原産地から使い方・保存法・健康効果・レシピまで完全ガイド!

ローズマリーとは、地中海沿岸を原産とするシソ科の常緑低木で、爽やかな香りとほろ苦い味わいが特徴のスパイス&ハーブです。古代から料理や薬用として親しまれ、肉料理の風味付けやアロマテラピー、美容や健康のサポートにも活用されています。フレッシュやドライの使い分けや保存方法も覚えておくと便利です。本記事では、ローズマリーの名前の由来や特徴、原産地から用途、健康効果、さらに簡単レシピまで幅広くご紹介します。

ローズマリーとはどんなスパイスは?別名、名前の由来、科名、原産地、利用部位、植物の特徴と用途を徹底解説!

ローズマリーとはどんなスパイスは?と聞かれたら、まず「爽やかな香りとほろ苦い味わいが特徴の万能ハーブです」と答えるのがふさわしいでしょう。料理に風味を加えるだけでなく、古代から薬草や香料としても重宝されてきたローズマリー。その魅力は、料理だけでなく美容や健康、さらには生活の中にも多く取り入れられています。今回は、ローズマリーの別名や名前の由来、植物としての特徴、利用部位から用途まで、詳しくご紹介していきます。

ローズマリーの別名とは?

ローズマリーは日本語で「マンネンロウ(迷迭香)」とも呼ばれています。漢字で書くと「迷迭香」で、「迷いながら進む」という意味合いがあります。これは、ローズマリーの香りが風に乗って漂い、人々を誘うように感じられることに由来しているとも言われます。
また、英語では "Rosemary" と表記されますが、これはラテン語の "ros marinus"(海のしずく)に由来します。海辺に生息し、朝露をまとったその姿が美しいことから、このように呼ばれるようになりました。

ローズマリーの名前の由来

「ローズマリー」という名前は、ラテン語の "ros"(しずく)と "marinus"(海の)から成り立っています。地中海沿岸に自生していたことから「海のしずく」と名付けられたのです。その姿がまるで朝露に濡れた宝石のように輝いていたことが、名の由来とされています。
さらに、古代ギリシャやローマでは「記憶のハーブ」としても知られており、学生たちが勉強の際にローズマリーを身につけて記憶力を高めようとしたとも伝えられています。

ローズマリーの科名と植物としての分類

ローズマリーは、シソ科マンネンロウ属(Lamiaceae, Rosmarinus属)に分類される常緑低木です。以前は「Rosmarinus officinalis」という学名で知られていましたが、近年の分類学の進展により、シソ科の「Salvia rosmarinus」に変更されています。
植物としての特徴は、針葉のような細長い葉と小さな青紫色の花です。葉は一年中緑を保ち、乾燥にも強く、丈夫で育てやすいことから家庭のハーブガーデンでも人気があります。

ローズマリーの原産地

ローズマリーの原産地は、地中海沿岸地域です。スペイン、フランス、イタリア、ギリシャなどの温暖で乾燥した気候の地域で自生してきました。太陽の光をたっぷり浴びることで、その香り成分と風味が豊かに育まれるのです。
現代では世界中で栽培されており、日本でも温暖な地域では庭植えが可能です。特に南関東から九州にかけての地域では、路地植えで育てることもできます。

ローズマリーの利用部位

ローズマリーで利用されるのは主に「葉」と「枝」です。料理では葉を刻んでスパイスとして使用するのが一般的で、肉や魚料理、パンやポテトなど、さまざまなレシピに活用されています。また、枝ごと料理に入れて香り付けをすることもあります。
さらに、乾燥させた葉は長期保存が可能で、オリーブオイルに漬け込んで風味付けをしたり、ハーブティーとして飲むこともできます。精油として抽出されることもあり、アロマテラピーやスキンケアにも活用されています。

ローズマリーという植物の特徴

ローズマリーの最大の特徴は、なんといってもその「芳香」です。葉を軽くこすっただけで、爽やかでウッディな香りが広がります。乾燥に強く、痩せた土壌でもよく育つため、初心者でも比較的育てやすいハーブです。
花は通常春から初夏にかけて咲き、小さな青紫色の花が密集して咲く姿はとても華やか。観賞用としても高く評価されています。加えて、害虫が付きにくいという利点もあり、コンパニオンプランツとして他の植物と一緒に育てるのにも適しています。

ローズマリーの用途

ローズマリーはその用途の広さが魅力です。
まず代表的なのが「料理」での利用です。特に肉料理との相性が抜群で、ラムやチキン、ポークの臭み消しや風味付けに使われます。また、ポテトやパン、パスタソースに加えることで、香りと味わいに深みを持たせることができます。
次に「アロマテラピー」。精油として抽出されるローズマリーオイルは、リフレッシュ効果があり、集中力を高める働きが期待されています。ディフューザーやマッサージオイルとして利用することで、気分転換にも最適です。
さらに「美容・健康」の分野でも重宝されています。ローズマリーには抗酸化作用があり、肌の老化防止や髪の健康をサポートする効果があるとされています。スカルプケアやスキンケア製品にも多く使われており、自然派コスメには欠かせない存在です。
そのほか、「インテリア」としての利用も人気です。生け花やリース、ドライフラワーとして飾るだけで、部屋に自然な香りと彩りをプラスできます。

ローズマリーの味や香りは?料理や暮らしを彩るハーブの風味と魅力を徹底解説!

ローズマリーの味や香りは、料理や暮らしにアクセントを加えてくれる独特の個性が光ります。爽やかでウッディな香りと、ほろ苦さの中にほのかな甘みを感じる味わいが特徴で、多くの料理人やハーブ愛好家から高く評価されています。
この記事では、ローズマリーの香りの特徴や味の印象、科学的な香気成分、料理やアロマでの活用方法まで詳しくご紹介します。

ローズマリーの香りは「爽やかでウッディな芳香」

ローズマリーの香りは、一言で表すなら「森林浴をしているようなウッディで爽やかな芳香」です。葉を指で軽くこすっただけでも、強く清涼感のある香りが広がります。この香りの正体は「シネオール」や「カンファー」「ボルネオール」などの精油成分です。
これらの成分はリフレッシュ効果が高く、気分をすっきりさせたり、集中力を高めたりする働きがあると言われています。実際にアロマテラピーの分野では、ローズマリーの精油は「思考をクリアにする香り」として人気があります。
また、ローズマリーの香りには防臭効果や抗菌作用もあり、古くから肉や魚の保存や消臭剤としても利用されてきました。料理に使う際にも、ローズマリーの香りが素材の臭みを消し、風味を引き立てる効果を発揮します。

ローズマリーの味は「ほろ苦さと爽やかさの絶妙なバランス」

ローズマリーの味は、しっかりとした「ほろ苦さ」と「爽やかさ」を併せ持っています。噛むとほのかに樹脂のようなコクを感じることができ、その複雑な風味が料理に奥行きを与えてくれます。
特に脂肪分の多い食材と合わせると、その苦味と香りが脂のしつこさを中和し、後味をさっぱりとさせてくれます。ラムやポーク、チキンなどの肉料理、オーブン料理、焼き野菜やポテト料理などによく使われるのはそのためです。
さらに、ローズマリーは加熱すると香りがまろやかになり、苦味も控えめになります。フレッシュなまま使う場合はパンやサラダに、ドライにしたものは煮込み料理やマリネ液にと、使い分けることで味わいの幅が広がります。

科学的に見るローズマリーの香味成分

ローズマリーの香味の秘密は、その豊富な香気成分にあります。主な成分は以下のとおりです:
●1,8-シネオール(ユーカリプトール):清涼感とスッキリした香り。気分転換に効果的。
●カンファー:スパイシーでほろ苦い香り。防虫・防腐作用がある。
●ボルネオール:甘みを伴うウッディな香り。リラックス効果。
●α-ピネン:森林のようなフレッシュな香り。抗菌作用。
これらの成分がバランス良く含まれているため、ローズマリーは料理だけでなくアロマやスキンケアにも活用されています。特に1,8-シネオールは鼻の通りを良くし、集中力を高める効果が期待できるため、仕事中や勉強時のルームフレグランスとしても人気です。

料理で楽しむローズマリーの香りと味

ローズマリーはシンプルな料理にこそ真価を発揮します。例えば、鶏肉のソテーやローストポテトに添えるだけで、風味がぐっと豊かになります。また、ローズマリーをオリーブオイルに漬け込めば、自家製ハーブオイルが簡単に作れます。
ハーブバターとしてパンに塗ったり、グリルした魚や野菜にトッピングするのもおすすめです。加熱によって苦味が和らぐため、炒め物やオーブン料理では大胆に使ってもバランスが良く仕上がります。

アロマや生活の中で楽しむローズマリーの香り

料理だけでなく、ローズマリーの香りは日常生活のさまざまなシーンで活躍します。精油を使えば、ルームスプレーやマッサージオイル、入浴剤として利用できます。シャープで清々しい香りが、疲れた心と体をリフレッシュさせてくれるでしょう。
また、乾燥させたローズマリーを小袋に入れてクローゼットに入れれば、虫除け効果も期待できます。天然素材ならではの優しい香りで、暮らしにナチュラルな彩りを添えてくれます。

リンデンの種類は?

リンデンの種類は、大きく分けてヨーロッパシナノキとアメリカシナノキの2つが代表的で、それぞれ特徴的な香りや用途があります。
リンデンは古くから世界中で愛されているハーブのひとつですが、その種類によって風味や効能、見た目などが微妙に異なります。ここでは、代表的なリンデンの種類とそれぞれの特徴、活用方法について詳しく解説します。

代表的なリンデンの種類

ヨーロッパシナノキ(セイヨウシナノキ)
ヨーロッパシナノキは学名を Tilia cordata といい、リンデンティーとして最もよく利用されている種類です。英語では「スモールリーフライム」とも呼ばれ、細かく美しい葉と、優雅な黄色い花を咲かせるのが特徴です。
香りは非常に繊細で、蜂蜜のような甘さと軽やかなフローラルノートがあり、リラックス効果が高いとされています。味わいもまろやかでクセが少なく、多くのハーブティー愛好者に親しまれています。
効能としては鎮静作用、発汗作用が期待されており、風邪のひき始めや緊張を和らげたいときにおすすめです。

アメリカシナノキ(アメリカリンデン)
アメリカシナノキは Tilia americana と呼ばれ、北米原産のリンデンです。葉が大きく、やや厚みがあるのが特徴で、樹木としても観賞用に人気があります。
香りはヨーロッパシナノキに比べてやや強めで、ウッディで深みのある芳香を楽しめます。味も濃厚で、しっかりとした風味を求める方に向いています。こちらもハーブティーとして利用されますが、アメリカでは主に樹木として街路樹や庭園に植えられています。
健康効果としては、リラックス効果はもちろんのこと、消化促進や軽い鎮痛作用が期待されています。

その他のリンデンの種類

大葉シナノキ(ジャイアントリーフライム)
学名 Tilia platyphyllos。ヨーロッパ中部を中心に広がる種類で、葉が非常に大きく見ごたえがあります。
ヨーロッパシナノキに似ていますが、やや強めの香りと風味が特徴で、ハーブティーや薬草としても用いられています。
シルバーライム(シルバーリーフライム)
学名 Tilia tomentosa。葉の裏側が白っぽく輝くことから「シルバーライム」と呼ばれています。
観賞用としても人気が高く、香りはやや控えめながらもフレッシュで清涼感があります。ハーブティーとしての利用は少ないものの、美しい外観からポプリや装飾用途で活用されることが多いです。

フレッシュとドライの違い

リンデンは種類だけでなく、フレッシュ(生)とドライ(乾燥)でも風味や使い方が変わります。フレッシュなリンデンは香りが強く、爽やかな風味が楽しめますが、入手しにくいのが難点です。
一方、ドライリンデンは保存性が高く、香りはやや穏やかになりますが、じっくりと抽出することで深い味わいを楽しむことができます。ハーブティーとして流通しているのはほとんどがドライリンデンです。

自分に合ったリンデンを選ぶコツ

リンデンの種類や加工方法によって香りや味わいが異なるため、使用シーンに合わせて選ぶのがポイントです。リラックスしたい夜には繊細な香りのヨーロッパシナノキ、しっかりとした風味を楽しみたいときはアメリカシナノキがおすすめです。
さらに、他のハーブとブレンドすることで自分好みの一杯を楽しむこともできます。リンデンは比較的クセが少ないため、さまざまなハーブと相性が良く、オリジナルのブレンドティー作りにも最適です。

ローズマリーの歴史は?古代から現代まで愛され続ける万能ハーブの物語

ローズマリーの歴史は、古代地中海文明にまでさかのぼります。紀元前から料理や医療、宗教儀式、さらには日常生活にまで幅広く使われてきたこのハーブは、時代を超えて多くの人々に愛され続けています。爽やかな香りと多用途性を持つローズマリーは、単なるスパイスや観賞植物としてだけでなく、人々の暮らしや文化と深く結びついた存在です。この記事では、古代から中世、近代、そして現代に至るまで、ローズマリーの歩んできた歴史を詳しくご紹介します。

古代文明とローズマリー

ローズマリーの歴史は、約5,000年以上前の古代地中海沿岸に端を発します。エジプト、ギリシャ、ローマなどの古代文明では、すでにローズマリーが貴重な植物として利用されていました。
古代エジプトでの役割
古代エジプトでは、ローズマリーはミイラ作りに使用されていたと伝えられています。抗菌作用と防腐効果を持つローズマリーは、遺体を保存するためのハーブとして重宝されました。さらに、その香りが「死者の魂を清める」と信じられ、葬儀や儀式で使われることも多かったのです。

古代ギリシャと「記憶のハーブ」
古代ギリシャでは、ローズマリーは「記憶を高めるハーブ」として知られていました。学生たちは試験や学習の際にローズマリーの冠をかぶり、集中力と記憶力を高めようとしたと言われています。アポロ神に捧げられる神聖な植物でもあり、神殿の祭壇に供えられていました。
ローマ帝国での活用
古代ローマでは、ローズマリーは結婚式や宗教的儀式で幸福と忠誠の象徴として使われました。花嫁はローズマリーを編み込んだ冠をかぶり、新しい生活の幸福を祈願したと言われています。また、防虫・防腐効果があるため、食べ物の保存や医療用にも活用されていました。

中世ヨーロッパでの広がり

時代が進むにつれて、ローズマリーは中世ヨーロッパ全土に広まりました。この時代、ローズマリーは薬用植物としての評価がさらに高まります。
医療と薬草としての発展
中世の修道院では薬草園が設けられ、ローズマリーは重要な薬草のひとつとして栽培されていました。風邪や頭痛、消化不良の治療に使われたほか、「ハンガリーウォーター」として知られるローズマリーを使った香水は、アンジューの王妃エリザベートが愛用したことでも有名です。これがヨーロッパ初のアルコールベースの香水とされ、ヨーロッパ中にその名が広まりました。
ペスト対策としての活用
14世紀にヨーロッパを襲ったペスト(黒死病)の際には、空気を清める効果があるとされ、ローズマリーが焚かれることもありました。病院や街角では、ローズマリーを束ねた「ポマンダー」が吊るされ、疫病予防として使われていたのです。

近代ヨーロッパでの栽培と利用の広がり

近代になると、ローズマリーは家庭の庭や農園でも広く栽培されるようになりました。その美しい花と香りの良さから観賞用としても人気が高まりました。
料理への本格的な利用
フランスやイタリアなどの地中海地域では、ローズマリーが料理の定番ハーブとして定着。肉料理や魚料理、パン、スープなどさまざまな料理に使われるようになりました。
特にフランスの「エルブ・ド・プロヴァンス」などのハーブミックスにも欠かせない存在です。
民間療法と美容への応用
近代のヨーロッパでは、ローズマリーは家庭での民間療法としても活用されてきました。疲労回復やリウマチの緩和、育毛効果を期待してローズマリーオイルが使われたり、ローズマリーティーが愛飲されたりしました。また、美容にも利用され、髪や肌のケアにも取り入れられていきます。

ローズマリーの日本への伝来

ローズマリーが日本に伝わったのは江戸時代とされています。南蛮貿易を通じて伝来し、当初は観賞用として庭園に植えられることが多かったようです。
明治時代以降、ハーブとしての価値が再認識されるようになり、料理や民間療法、美容の分野でも使われるようになりました。近年では、家庭菜園で育てる人も増え、身近なハーブのひとつとして親しまれています。

現代のローズマリー:料理、健康、美容で大活躍

現代では、ローズマリーは世界中でその魅力を発揮しています。料理のスパイスとしてはもちろん、アロマテラピー、化粧品、サプリメントなど、多彩な形で私たちの生活に取り入れられています。
料理での定番スパイス
ローズマリーは今や多くの家庭料理やレストランで使われています。肉や魚、じゃがいもなどとの相性が良く、オーブン料理やグリル料理では欠かせない存在です。ローズマリーオイルやハーブバターなど、アレンジも豊富で、家庭でも手軽に使えるハーブとして定着しています。
健康と美容のサポート
ローズマリーには抗酸化作用があり、老化防止や生活習慣病予防にも効果が期待されています。ローズマリーエキスはスキンケア用品やヘアケア製品にも広く使われ、自然派コスメの成分として人気です。さらに、アロマオイルとして使用すれば、リフレッシュ効果や集中力アップが期待でき、仕事や勉強のサポートにも役立ちます。
環境にやさしいハーブとして
ローズマリーは乾燥や害虫に強く、農薬に頼らず栽培しやすい植物です。ガーデニングや家庭菜園でも人気があり、エコでサステナブルな暮らしを楽しみたい方にとっては最適なハーブといえるでしょう。

ローズマリーの保存は?フレッシュからドライまで長持ちさせるコツを徹底解説!

ローズマリーの保存は、フレッシュな状態とドライの状態でそれぞれ適した方法があります。香り豊かで風味の強いローズマリーは、料理やアロマとして幅広く活用できる万能ハーブ。しかし、収穫したてや購入直後の状態をいかに長持ちさせるかで、料理の仕上がりや香りの楽しみ方も大きく変わります。この記事では、フレッシュローズマリーとドライローズマリーの保存方法を中心に、保存期間や注意点まで詳しくご紹介します。

フレッシュローズマリーの保存方法

フレッシュなローズマリーは、収穫直後や購入してすぐの状態で使うと、特に香りが強く料理に最適です。しかし、時間が経つと葉が乾燥しやすく、風味が落ちてしまいます。フレッシュのまま保存する場合は、以下の方法がおすすめです。
1. 冷蔵保存
フレッシュローズマリーをもっとも簡単に保存できるのが冷蔵庫です。
枝ごと湿らせたキッチンペーパーに包み、さらにポリ袋や保存容器に入れて冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。これで約1週間ほど新鮮さを保てます。
ポイントは「乾燥させない」こと。乾燥すると香りが飛びやすくなるため、適度な湿度を保つことが大切です。
2. 水に挿して保存
もう一つの方法は、ローズマリーの枝をコップの水に挿して冷蔵庫に入れる方法です。まるで花を生けるように保存でき、特に収穫直後のローズマリーに効果的です。
水は毎日取り替えると、2週間程度は鮮度を保つことができます。

3. 冷凍保存
使いきれない場合は冷凍保存も便利です。ローズマリーの葉を枝から外して保存袋に入れ、そのまま冷凍庫で保存すれば、1〜2ヶ月程度は香りを楽しめます。
さらにオリーブオイルと一緒に製氷皿で凍らせておけば、使いたいときにそのまま料理に使えてとても便利です。

ドライローズマリーの保存方法

ドライローズマリーは、フレッシュに比べて保存期間が長く、風味も濃縮されているため、常備しておくとさまざまな料理に使えます。自宅で簡単に乾燥させることができ、保存も簡単です。
1. 自然乾燥
収穫したローズマリーの枝をまとめて逆さに吊るし、風通しの良い日陰で1〜2週間ほど自然乾燥させます。しっかりと乾燥させることで、カビの発生を防ぎながら保存できます。乾燥後は葉を枝から外し、密閉容器に入れて保存しましょう。
2. 電子レンジやオーブンでの乾燥
短時間で乾燥させたい場合は、電子レンジやオーブンを使う方法もあります。
電子レンジならキッチンペーパーを敷いた上に葉を広げ、600Wで20〜30秒ずつ様子を見ながら加熱します。オーブンの場合は100℃で10〜15分ほどが目安です。加熱しすぎると香りが飛んでしまうので注意しましょう。

3. 保存期間と保存場所
乾燥したローズマリーは、直射日光を避けた冷暗所で保存すれば、約半年から1年ほど持ちます。密閉容器やジッパー付き保存袋に入れて、湿気を避けるのが長持ちのコツです。

保存時の注意点

ローズマリーを保存する際は、次のポイントに気をつけましょう。
●湿気を避ける:湿気が多いとカビの原因になります。特にドライローズマリーは乾燥剤を一緒に入れると安心です。
●光を遮る:直射日光が当たると風味が劣化します。遮光性の高い容器か、暗い場所で保管しましょう。
●早めに使い切る:時間が経つと香りは徐々に弱まるため、できるだけ早めに使い切ることをおすすめします。

ローズマリーオイルやバターでの保存アレンジ

保存を兼ねた使い方として人気なのが「ローズマリーオイル」や「ローズマリーバター」です。
オリーブオイルにフレッシュローズマリーを漬け込めば、約1ヶ月は香り豊かなハーブオイルとして保存できます。また、室温で溶かしたバターに刻んだローズマリーを混ぜて冷蔵庫で保存すれば、トーストや肉料理にすぐ使える万能ハーブバターになります。

ローズマリーの魅力は?香り・健康・美容・料理で楽しむ万能ハーブの力

ローズマリーの魅力は、その爽やかな香りと多彩な用途にあります。料理の風味付けから美容、健康、さらには日常生活の癒しまで幅広く活躍するローズマリーは、古代から現代まで世界中で愛され続けてきた万能ハーブです。この記事では、ローズマリーが持つさまざまな魅力を、わかりやすくご紹介します。これを読めば、きっとローズマリーをもっと身近に感じていただけるはずです。

料理で引き立つ豊かな香りと風味

ローズマリーは料理のスパイスとして非常に優秀です。その最大の魅力は、何といっても爽快感のあるウッディな香りとほろ苦さが絶妙に合わさった風味。肉や魚の臭みを消しつつ、食材の旨味を引き出してくれます。
特に相性が良いのは、ラムやチキン、ポークなどの肉料理です。オーブンで焼く際に枝ごと使えば、加熱によって香りがほどよく広がり、料理全体に豊かな風味がプラスされます。じゃがいもやパン、トマト料理にも使えるため、日々の家庭料理をワンランクアップさせるスパイスとして大活躍です。
また、オリーブオイルにローズマリーを漬け込めば、自家製のハーブオイルが完成。パスタやサラダにひと垂らしするだけで、香り高い一皿に早変わりします。料理の幅が広がるのは、ローズマリーの大きな魅力のひとつです。

健康をサポートする成分が豊富

ローズマリーはただ香りが良いだけではありません。健康をサポートするさまざまな成分が含まれている点も、大きな魅力です。
その代表が「抗酸化作用」。ローズマリーに含まれるカルノシン酸やロスマリン酸には強い抗酸化効果があり、体内の活性酸素を除去する働きが期待されています。これにより、老化予防や生活習慣病のリスク軽減に役立つと言われています。
さらに、ローズマリーの香り成分である「1,8-シネオール」にはリフレッシュ効果や集中力を高める作用があるとされ、アロマテラピーとしても重宝されています。仕事や勉強の合間にローズマリーの香りを嗅ぐことで、気分転換にも役立ちます。
消化促進や血行改善、疲労回復など、ローズマリーは日々の健康維持に寄り添うハーブなのです。

美容にも嬉しいナチュラルケア

ローズマリーの魅力は美容効果にもあります。
特に注目したいのが、頭皮ケアとスキンケア。ローズマリーエキスや精油は、血行を促進し毛根に栄養を届ける働きがあるため、育毛効果が期待されています。ローズマリー入りのシャンプーやヘアトニックは、髪にハリとコシを与えてくれると人気です。
スキンケアでは、ローズマリーの抗酸化作用が肌のエイジングケアに役立ちます。自然派化粧品にも多く使われており、肌を引き締めたり、トラブルを防ぐ目的で活用されています。
さらに、入浴剤としてお風呂に入れれば、湯気とともに立ち上る香りがリラックス効果を高め、肌もすべすべに。忙しい毎日のセルフケアに取り入れやすい点も、ローズマリーの魅力です。

暮らしの中で香りを楽しむ

ローズマリーは、料理や美容だけでなく、暮らしの中でも香りを楽しめる万能ハーブです。ドライにしてサシェ(香り袋)にすれば、クローゼットや引き出しの虫除けとして使えます。
また、ローズマリーの枝を束ねてリースにすれば、インテリアとしても楽しめ、空間にナチュラルな香りをプラスできます。
ディフューザーやルームスプレーにすれば、お部屋全体がリフレッシュ空間に早変わり。ローズマリーはその香りの持続力が高いため、長時間フレッシュな気分を楽しめるのもポイントです。

ローズマリーを使ったのレシピ

ローズマリーを使ったのレシピでは、シンプルな素材に爽やかな香りをプラス。今回は鶏肉とじゃがいもを使った「ローズマリーロースト」をご紹介します。

ローズマリーロースト

材料(2人分)
●鶏もも肉:2枚
●じゃがいも:2個
●フレッシュローズマリー:2枝
●オリーブオイル:大さじ2
●にんにく:1片(薄切り)
●塩:適量
●こしょう:適量
作り方
1.鶏もも肉は余分な脂を取り除き、塩こしょうをふる。じゃがいもは皮付きのまま一口大に切る。
2.フライパンにオリーブオイルを熱し、にんにくとローズマリーを加えて香りを引き出す。
3.鶏肉を皮目から焼き、こんがりと焼き色がついたら裏返す。
4.じゃがいもを加え、フタをして中火で約10〜15分蒸し焼きにする。
5.火が通ったら皿に盛り付け、仕上げにオリーブオイルを回しかけて完成!