豆乳仕立てのかぼちゃチキンスープ

✅ 誰でも簡単！材料を揃えるだけでプロの味に
豆乳仕立てのかぼちゃチキンスープは、一見手間のかかるように思われるスパイススープですが、実際はとても簡単。必要なスパイスは「コモミックス（カレー粉）」と「ガラムマサラ」の2つだけ。スパイスのブレンドや調整は一切不要で、初心者でも失敗なく作れるのが魅力です。素材そのものの味を引き立てながら、しっかりとしたスパイスの風味を楽しめるのがポイント。
メインの具材である鶏胸肉とかぼちゃは、たんぱく質とビタミン類をバランスよく含んだ理想的な組み合わせ。鶏肉の旨みとかぼちゃの自然な甘みが豆乳と調和し、食べ応えがありながらも低脂肪・低カロリーに仕上がるため、健康志向の方にも大変おすすめです。
また、クリーム系スープにありがちな「重さ」がなく、豆乳によるまろやかな口当たりが後味をさっぱりとまとめてくれるのも特徴。胃にもたれず、朝食や軽めのランチ、夜遅くの食事にもぴったりです。

このスープが深みのある味わいになる秘訣は、調理の順番とスパイスの使い方にあります。まず、鶏胸肉と玉ねぎを炒める際にコモミックス（カレー粉）を一緒に加えることで、スパイスの香りと風味が油に移り、全体にしっかりとしたコクが生まれます。いわば、スープの“土台”がこのタイミングで決まるのです。
次に、柔らかく煮込んだかぼちゃが自然に崩れながらスープに溶け込み、甘みととろみを与えてくれます。そこに加わるのが無調整豆乳。牛乳とは異なり、豆乳はクセが少なく、植物性ならではの柔らかいコクがスパイスと野菜の風味を上品に包み込みます。
そして最後の決め手がガラムマサラ。これは香り高いスパイスブレンドで、仕上げに加えることで華やかな香りが立ち、味の輪郭がぐっと引き締まります。この一手間が、家庭料理を“レストランの味”に近づけてくれるのです。

●かぼちゃ：150 g
●鶏胸肉：100 g
●玉ねぎ：1/2個
●無調整豆乳：300 ml
●ブイヨン：200 ml
●しょうがすりおろし：小さじ1
●コモミックス（カレー粉）：小さじ1
●ガラムマサラ：小さじ1/2（仕上げ用）
●塩・こしょう：適量

1.鶏胸肉と玉ねぎを炒める
油をひいた鍋で一口大に切った鶏胸肉と薄切り玉ねぎを炒め、肉の色が変わったらすりおろししょうがとコモミックスを加えて香りを出します。
2.かぼちゃを加えて煮込む
くし形切りにしたかぼちゃを加え、ブイヨンを注いで中火で柔らかくなるまで煮込みます。
3.豆乳で仕上げて調味
かぼちゃが崩れたら無調整豆乳を注ぎ、温まったら塩・こしょうで味を整えます。最後に火を止めてからガラムマサラを振りかけ、風味を引き立てます。

🍽 温かいうちにほっこり一杯
このスープは、温かさの中にほっとするやさしさを感じられる一杯です。寒い季節や冷房で体が冷えた日、外から帰った瞬間に湯気とともに立ちのぼるスパイスの香りと、豆乳とかぼちゃのやわらかな甘みに心がほどけます。コモミックスのスパイシーさと、ガラムマサラの香り高い余韻が重なることで、ただのクリーミースープでは味わえない深みが生まれ、心身ともに満たされる温もりが広がります。

パンとの相性抜群！
バゲットやフォカッチャなどのハード系パンと合わせれば、立派なカフェ風ランチが完成。スープにパンを浸しながら食べれば、まるで外食のような贅沢感が味わえます。
トッピングで楽しさアップ
さらに楽しみたい方にはトッピングがおすすめ。たとえばローストしたクルミやアーモンドを砕いて散らすと、香ばしさと食感のアクセントに。パセリやディル、シブレットなどのハーブをあしらえば、見た目の彩りとともに爽やかさもプラスされ、味わいが一段階アップします。
チーズや豆腐のアレンジも
濃厚さを出したい場合は、仕上げに少量の粉チーズや、サイコロ状の絹ごし豆腐を加えてもOK。和と洋の融合が、まったく新しいスープ体験を演出します。

「豆乳仕立てのかぼちゃチキンスープ」は、見た目の満足感に反してとてもヘルシー。鶏胸肉は高たんぱく・低脂肪、無調整豆乳は植物性たんぱくと大豆イソフラボンが豊富で、美容や体調管理に嬉しい栄養がたっぷり含まれています。かぼちゃはβ-カロテンやビタミンC、食物繊維が豊富で、免疫力サポートや美肌効果にも期待大。特にカレー風味で“食べた感”が強いため、ダイエット中でも満足感があり、無理のない食事制限が可能になります。

🛒 材料揃えも簡単！日常使いしやすいレシピ
このレシピに使う食材は、特別な専門店に行かなくても、近くのスーパーで揃うものばかり。かぼちゃや鶏胸肉、玉ねぎ、無調整豆乳、ブイヨンなど、日頃から常備しているご家庭も多いのではないでしょうか。特に無調整豆乳は、スープだけでなくシチューやお菓子作りにも使える便利アイテム。まろやかさを保ちつつ、乳製品よりもカロリー控えめでヘルシー志向の方にもぴったりです。
また、味の決め手となる「コモミックス（カレー粉）」と「ガラムマサラ」も、今後の料理で活躍する万能スパイス。炒め物やドレッシング、煮込み料理など、日常のメニューにスパイスの風味をプラスしたいときに重宝します。セットでそろえておけば、料理の幅がグッと広がりますよ。

見た目はシンプルなスープでも、美味しく仕上げるためにはちょっとした工夫が大切です。まず、鶏胸肉は火の通りが均一になるように、厚さをそろえてカットすることがポイント。煮込みすぎず、やわらかくジューシーに仕上げるためにも、サイズに注意しましょう。
しょうがとコモミックスを炒めるときは、必ず油としっかり馴染ませて、香りが立ってから次の具材を加えるのがコツです。このひと手間で、スープ全体に深みとコクが加わり、家庭料理とは思えない本格的な仕上がりに。

シンプルなスープでも、器や盛りつけにひと工夫するだけで“おもてなし感”がグッとアップします。温かいスープ皿やスープカップに注ぎ、最後にガラムマサラや刻んだパセリを散らすと、香りと彩りがプラスされ、まるでカフェのメニューのような仕上がりに。ワンプレートランチの一品として、パンやサラダと一緒に並べれば、休日のおうちごはんが特別な時間に変わります。
ホームパーティやママ会など、人が集まるシーンの前菜やスープとしても活躍。スパイスの効いた一杯は、話題のきっかけにもなります。

このスープは作り置きにも向いています。冷蔵保存であれば2日ほど、冷凍すれば1ヶ月はおいしさを保てます。冷凍保存する場合は、1人分ずつラップやフリーザーバッグに小分けしておくと便利。食べたいときに電子レンジや鍋で温めるだけで、忙しい日でも栄養たっぷりの一皿がすぐに完成します。
また、残ったスープを少し煮詰めてリゾットにしたり、ショートパスタを加えてスープパスタにアレンジするのもおすすめ。ひとつのレシピで何通りもの楽しみ方ができるのも、このスープの魅力です。