ポークビンダルーとは?味やカレーのレシピも紹介!
ポークビンダルーは、西インドのゴア地方に起源を持つ、豚肉を使ったスパイシーなカレーです。16世紀にゴアを支配していたポルトガル人がもたらした料理が元となり、インドの豊かなスパイスと融合して現在の形になりました。ビネガーの酸味とスパイスの辛さが特徴で、豚肉の旨味がしっかりと引き出された深い味わいが楽しめます。海外でも人気が高く、特にイギリスでは辛さを求めるカレーファンに愛されています。
ポークビンダルーとは?どんな味?
ポークビンダルーの味は、西インドのゴア地方を代表する伝統的なカレー料理で、豚肉を主材料にビネガーや多種多様なスパイスを使用して作られます。特に辛さと酸味が特徴的で、インド料理の中でも非常にパンチのある一品です。この料理の名前は、ポルトガル語のVinha d'Alhos(ビーニャ・ダーロシュ)に由来しており、もともとは(ワインビネガーとニンニクでマリネする)という意味を持っています。
16世紀、ポルトガルの植民地だったゴアに、この料理が伝わりましたが、インド風にアレンジされ、ココナッツビネガーやタマリンドを使い、現地のスパイスを加えたことで現在のポークビンダルーが誕生しました。主に使用されるスパイスには、クミン、コリアンダー、ターメリック、赤唐辛子、クローブなどがあり、これらが豚肉の旨味を引き出し、深みのある味わいを生み出しています。
ポークビンダルーの特徴は、ビネガーによる酸味と、赤唐辛子などのスパイスによる辛さがバランス良く調和している点です。豚肉はビネガーやスパイスのペーストに一晩漬け込まれ、じっくり煮込むことで柔らかくなり、味が染み込んだ深い風味を楽しむことができます。
この料理は、ご飯やナンと一緒に提供されることが多く、ゴア地方では特に「ポイ」と呼ばれる地元のパンと一緒に食べられることもあります。また、海外ではイギリスをはじめとするインド料理レストランで人気があり、辛さを求めるカレーファンの間で広く愛されています。
ポークビンダルーのレシピ
ポークビンダルーは、豚肉をビネガーとスパイス(クミン、コリアンダー、ターメリックなど)でマリネし、玉ねぎやトマトと共に炒め、じっくり煮込むカレーです。酸味と辛さが特徴の一品です
ポークビンダルーの材料
材料(4人前)
玉ねぎ(みじん切り):1個
カットトマト缶:半缶
水:500ml
ガラムマサラ:小さじ1
(下味用)
豚肩ロース肉1口大:500g
にんにく(すりおろし):3片
生姜(すりおろし):2片
ワインビネガー(酢):大さじ3
白ワイン:大さじ1
コモミックス:大さじ2
ブラックペッパー:小さじ1/4
塩:小さじ1
砂糖:小さじ1
ポークビンダルーの作り方
1.(下味用)を全部入れ冷蔵庫に2時間以上漬ける
2.鍋に油いれ、玉ねぎいれ飴色にしたらトマト缶入れる3分炒める
3.1を入れ軽く煮て水入れひと煮立ちさせ、弱火にして1時間ほど煮込む
4.ガラムマサラ、塩、砂糖で味を調えて完成。
※鶏肉・えびなどに変えても美味しいです。
ポークビンダルーの楽しみ方
ポークビンダルーは、ゴア地方特有のスパイシーで酸味の効いたカレーで、独特の風味が食欲をそそります。この料理を最大限に楽しむためには、いくつかのポイントがあります。
まず、ポークビンダルーはじっくりと時間をかけて煮込むことで、スパイスが豚肉にしっかりと染み渡り、深みのある味わいを引き出すことができます。調理後すぐに食べても美味しいですが、時間が経つほど味がなじむため、翌日以降に食べると一層コクが増します。そのため、作り置きやパーティーのメインディッシュにも最適です。
食べ方としては、シンプルに白いご飯と合わせるのが一般的です。日本の白米や、インド料理によく合うバスマティライスと一緒に食べることで、カレーの濃厚な味が引き立ちます。また、ナンやロティなどのインドパンと一緒に食べると、スパイスの風味とパンのもっちり感が絶妙にマッチします。特に、ゴア地方では「ポイ」と呼ばれるふわふわとしたパンと共に提供されることが多く、現地の風味をさらに楽しむことができます。
さらに、ビンダルーはその強い酸味とスパイスによる刺激的な味が特徴ですが、ヨーグルトやライタ(ヨーグルトと野菜を混ぜたサラダ)などを添えることで、辛さが和らぎ、口の中をリフレッシュさせながら食べることができます。辛さに耐性がない方やスパイスが強すぎると感じる場合には、この組み合わせがおすすめです。
ポークビンダルーは、辛さと酸味のバランスが魅力的な料理で、スパイスの香りや味をじっくり楽しむことができます。パンチの効いた味わいを、ぜひ自分流にアレンジしながら堪能してください。
ポークビンダルーをお家でも楽しもう
ポークビンダルーは、そのスパイシーで酸味の効いた味わいが特徴のカレー料理で、外食だけでなく家庭でも手軽に楽しめます。家庭で作る際には、スパイスや食材を自分好みに調整できるため、自分だけのオリジナルビンダルーを作ることも可能です。
まず、スパイスは市販のビンダルーペーストを使えば簡単に準備できますが、クミン、コリアンダー、ターメリック、カイエンペッパーなどの基本的なスパイスを揃えると、より本格的な風味が楽しめます。豚肉をビネガーやスパイスでじっくりマリネすることで、風味がより一層深まります。また、辛さの調整も自由自在。辛さを抑えたい場合は、カイエンペッパーの量を減らしたり、逆に辛さを増やしたい場合は赤唐辛子を追加するなど、家族の好みに合わせて調整できます。
ポークビンダルーは、ライスやナンと相性抜群。特に日本の白米との組み合わせは、ご飯の甘みがビンダルーの辛さと酸味をほどよく和らげ、食べやすくなります。また、残ったカレーは翌日になるとさらにスパイスがなじみ、より深い味わいを楽しめるのも家庭で作る醍醐味です。
お家で作るポークビンダルーは、特別な日に限らず、日常の食卓を彩る一品としてもぴったり。家族みんなでスパイスの効いた風味豊かなカレーを楽しんでみてはいかがでしょうか?